一久呂恵は、なにもできない自分を必要とされたかった。
十六夜紫苑は、静かな執筆環境を守りたかった。
四ノ宮紅実は、憧れの人の背を追いたかった。
四ノ宮蒼汰は、姉の背を眺めるのが好きだった。
九重甘茶は、託された場所をどうしても守り抜きたかった。
県立継承高校、演劇部。かつては星に惹かれた人々で溢れ返っていた場所は、一癖も二癖もある奇人変人たちの集合地と化した。そんな場所すらも、制度は彼女たちから奪い去ろうとする。
少女たちは奮闘する。自分たちの居場所を守るために――――王道演劇系部活ラノベ、開幕。